車✕森林✕酒の異業種ディスカッション

ワーケーションで新しく始まった取り組みの、異業種ディスカッション。今回は、トヨタ車体さん、NPO法人森の座さん、カモシカシードルさんという組み合わせ、車✕森林✕酒という異業種間での対談となりました。

今回のディスカッションの場所は、カモシカシードルさんのスペースをお借りしました。窓が多く開放的で明るい店内には、カモシカさん特製のシードルやリンゴジュースが並んでいます。今日が初対面のみなさん、まずはそれぞれのネームプレートを作成して、ちょっとユニークな自己紹介の表現も交えながら、場の雰囲気も和んでいきます。

NPO森の座の西村智幸さんからは、1本の木の枝葉の先から根元まで、切り出す木の全体すべてを使い切る、NPO法人森の座のサステイナブルな木の活用方法をご説明いただきました。木の幹は、木材への加工はもちろん、薪や炭に、葉っぱや樹皮は、健康食としても注目されている松葉茶や、やさしい森の香りがするアロマウォーターになります。しかし、ここまでたどり着くのは簡単な道のりではなく、何度も試行錯誤を繰り返して来たそうです。自然の資材を無駄にすることなく、丁寧に使い切るという姿勢は、林業だけではなく、どんな事業にも活かせる試みではないでしょうか。NPO森の座さんには、ワーケーションの体験先としても受け入れをしていただいています。林業や、森歩き、春には山菜採りなど、様々な森とつながる体験ができますよ。
NPO特定非営利活動法人 森の座
赤松くらし

トヨタ車体さんは、ディスカッションのファシリテーターを担当しながら、企業概要やこれまでの伊那市との関わり方などを説明。様々な車作りをされているトヨタ車体さんには、キャンピングカーIVMOの製作に携わっていただいています。IVMOでは車内を伊那産材で木質化するなど、車に出来るサステイナブルを一緒に考えていただきました。ディスカッションの場では、木材だけを使って作る妄想カーや、その車でお酒を販売する方法など、夢のような話しが膨らんでいました。こういったクリエイティビティの発想の中に、新しい事業の可能性が秘められているのではないでしょうか。自由なアイデアが飛び交い、わくわくする時間が生まれていました。

カモシカシードル醸造所、所長の入倉浩平さんは、りんごの栽培も醸造も全くの初心者だったところから、醸造の専門学校に通い、研究、ワイナリーでの研修後、醸造所の開設に至りました。そして世界的な賞である「フジ・シードル・チャレンジ」で日本初の金賞を受賞。伊那への移住、事業の立ち上げから、今後の構想まで、入倉さんのチャレンジ精神を伺いながら、ディスカッション後には醸造所の見学も。りんごがお酒になる工程を見せていただきました。カモシカシードルさんも、ワーケーションの体験先として伺っていただけます。シードルの試飲、醸造所や、広大で美しいりんご畑の見学はもちろん、ジュースやシードルなど、伊那のおみやげも購入できますよ。
カモシカシードル

異業種ディスカッションを開催する場所は、企業、事業者の事務所や、店舗、ワーケーションで利用する宿泊施設、市役所など、状況に応じてセッティングが可能です。双方のビジネス機会として捉えていただきながらも、心地の良い環境で、普段の会議ではできないような自由な話題やテーマを持ち寄って、主観的にも、客観的にも伊那市を感じていただきながら、お互いの関係性を築くことで見えてくる、これからの仕事や暮らしのあり方や、より良い未来ための気付きや発見に繋げていける機会を作ってみませんか?
どんな方とディスカッションしてみたい、こんな未来の話しをしてみたいなど、ぜひご相談ください。